沖縄の湿度は夏なら東京とほぼ同じ — 差が開くのは冬

最終確認: 2026-08-11

気象庁の平年値(1991〜2020年の30年平均)で見ると、 那覇の8月の相対湿度は78%。東京は74%で、差は4ポイントしかない。 9月に至っては那覇75%・東京75%で同じである。

「沖縄はジメジメする」という印象は、少なくとも夏の相対湿度では本土と大きく変わらない。

月別の相対湿度

那覇東京大阪
1月66%51%61%
2月69%52%60%
3月71%57%59%
4月75%62%58%
5月78%68%61%
6月83%75%68%
7月78%76%70%
8月78%74%66%
9月75%75%67%
10月72%71%65%
11月69%64%64%
12月67%56%62%
年平均73%65%63%

那覇のピークは梅雨の6月で83%。夏のピークではない。

差が開くのは冬

1月は那覇66%・東京51%で、差は15ポイント。8月の4ポイントの4倍近く開く。

年平均で見ると那覇73%・東京65%の8ポイント差だが、 この差は夏に作られたものではなく、冬に作られている。

沖縄で違うのは「下がりきらないこと」

那覇東京大阪
相対湿度が60%を下回る月0か月4か月2か月
相対湿度が70%を上回る月8か月5か月0か月

那覇には、相対湿度が60%を下回る月が1つも無い。 東京は1月・2月・3月・12月の4か月が60%未満まで落ちる。 一方の大阪は年間を通して低く、70%を上回る月が1つも無い(最も高い7月で70%)。

沖縄と本土の違いは「夏にどれだけ上がるか」ではなく、 冬に下がるかどうかにある。

県内でも差がある

年平均が最も高いのは与那国島で、78%。那覇より5ポイント高い。 月単位で最も高いのは南大東の6月で、87%。 本島より、周囲を海に囲まれた離島のほうが高く出る。

観測点は10地点(沖縄7・本土3)で、県内をすべて代表するものではない。

この数字でできないこと

  • カビが生えるかどうかは、この数字からは出せない。 湿度とカビの間には住宅の構造・換気・日当たり・在宅時間が入る。 除湿機がどれだけ要るか、洗濯物が乾くかも同じで、気象データでは埋まらない。 ここは在住者としての実測が溜まってから別途扱う(現時点では記録がない)。
  • 相対湿度は気温に依存する指標であり、空気中の水分量そのものではない。 同じ「70%」でも気温が違えば含まれる水分の量は違う。 沖縄と本土では気温差が大きく(沖縄の夏は大阪より涼しい)、 水分量で比べるには絶対湿度など別のデータが要る。 この記事が比べているのは相対湿度だけである。
  • 平年値は1991〜2020年の30年平均で、特定の年の実績ではない。 「今年は湿気がひどい」の裏づけには使えない。
  • 観測点は1点であり、市町村を代表しない。 同じ島でも沿岸と内陸で条件が違う。
  • 体感の指標ではない。 蒸し暑さは気温・湿度・日射・風の組み合わせで決まる。

出典

  • 気象庁「過去の気象データ検索」平年値(1991〜2020年)

「4ポイント」「15ポイント」の差、および「60%を下回る月数」「70%を上回る月数」は、 上記の平年値から当サイトで数えた派生値である。 出典の一覧と取得日は /sources/ にある。

この記事の数字は 出典一覧 に挙げた公的統計から機械的に取り出し、 公開前に自動検算しています。 誤りを見つけたときの連絡先は このサイトについて にあります。