沖縄は戸建ての9割が非木造 — 2位との差は72ポイント
総務省統計局の住宅・土地統計調査で見ると、 沖縄県の一戸建て住宅は、91.7%が非木造。全国平均は12.1%で、 沖縄はその7倍以上にあたる。
都道府県別の非木造率(一戸建のみ)
| 順位 | 都道府県 | 一戸建の非木造率 |
|---|---|---|
| 1位 | 沖縄県 | 91.7% |
| 2位 | 愛知県 | 19.4% |
| 3位 | 三重県 | 18.5% |
| 全国平均 | — | 12.1% |
| 47位 | 秋田県 | 3.1% |
2位の愛知県との差は72.3ポイント。 2位と3位の差はわずか0.9ポイントで、 沖縄だけが飛び抜けている。
なぜ「一戸建だけ」に絞るのか
住宅全体(アパート・マンションを含む)で比べると、沖縄は95.9%が非木造で全国1位だが、 2位は東京都の67.6%、3位は大阪府の62.4%になる。都市部は高層の集合住宅が多く、 それだけで非木造率が上がる。 これでは「都市化の差」なのか「沖縄特有の理由」なのか 分からない。
一戸建てだけに絞れば、高層建築という要因を排除できる。 戸建て住宅の建て方は 全国どこでも似ているはずなのに、沖縄だけが91.7%という数字になる。 ここに現れているのは都市化ではない何かである。
この数字でできないこと
- なぜ沖縄で非木造の戸建てが多いのか、この統計からは分からない。 台風対策・シロアリ対策などが理由として挙げられることがあるが、 それを裏づける公的な一次資料をこちらでは確認できていない。推測は書かない。
- 「非木造」の内訳は分からない。 表の「構造」区分は木造/非木造の2区分までで、 鉄筋コンクリート造(RC造)・鉄骨造・軽量鉄骨造などを個別には取り出せない。 沖縄の非木造住宅の多くがRC造であることは他の資料が示すが、この統計の数字ではない。
- 都道府県レベルまでで、市区町村別のデータは無い。 この表の集計単位が 全国・都道府県・21大都市までで、沖縄の市町村ごとの違いは分からない。
- 調査時点は2023年10月1日。5年に1度の調査。 直近の新築の傾向は反映されない。
出典
- 総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計」第23表
「72.3ポイント」の差、および都道府県別の非木造率は、 上記の統計から当サイトで計算した派生値である。 出典の一覧と取得日は /sources/ にある。